英文法TRY AGAIN!―英会話からTOEICまで
山口 俊治
語学春秋社 刊
発売日 2002-02
基礎の重要性を説いているという点で良書 2009-05-09
大学受験生や大人の英文法やり直し本である。
予備校の講義録で、大学入試の英文法問題とその解説、というのが基本構成。
NEW・山口英文法講義の実況中継―高2?大学入試 (上)とNEW・山口英文法講義の実況中継(下) [改訂新版]とを
併せて1冊にし、装丁を改めた書籍である。
本書のほうには紐のしおりが付いている。
経年に耐え得る紙質で、きれいなまま保存することができる。
英語の原理、土台、仕組みの理解を目指す人にはぜひ本書をおすすめしたい。
読み物感覚で進められるとはいえ、分厚い本なのでそれなりに本気の人向けではある。
読者が受験生であれ大人であれ、共通して言えるのは、あやふやな箇所を多く残したまま
英文法のカリキュラムを終えてしまった人に有効であるということだ。
落とし穴になりがちだったり、多くの受験生がおざなりにしているであろう重要ポイントを押さえるのがメインである。
山口氏独自の切り口からの説明も多い。
感覚で何となくわかっているような状態からの脱却を目標にするといい。
基礎ができていないと、細かい英語のルールを覚えても有効に使えないことがある。
事項を暗記しても、それが散発的な知識となって応用ができないからである。
一方で、基礎がしっかりしていれば知識間の関連性をつかめるので、応用もできるようになる。
本書を半分も読めば、基本・基礎とは何か、なぜそれが重要なのか、ということがわかってくる。
様々な角度から評価されている参考書であるが、個人的には
この「基礎について教示している」という一点において良書であるとみなしてもいいと思う。
本書は理解重視型の参考書なので、試験問題に素早く解答していく瞬発力のようなものは別途演習する必要がある。
また、冠詞、前置詞の項は、大人のやり直し英語という観点から見ればやや不十分かと思われる。

